投資尺度 measure of investment 2004 9 25
発想の転換が必要です。
日本が、人口増加社会で、経済が安定成長しているならば、
マクロ的な指標に基づいて、株価指数を買うようなことは正しいと言えます。
なぜならば、そういう社会では、多くの企業が勝ち組になれるからです。
しかし、少子高齢化社会では、
限られたパイを奪い合うことになりますので、
どうしても、勝ち組と負け組に分かれていくことになります。
ですから、こうした社会では、マクロ的な指標に基づいて、
株価指数を買うようなことは、正しいとは言えません。
これからの時代は、個別の企業の業績を見ながら、選別して、投資していく時代になると思います。
日経平均株価に連動するように、
日経平均株価の構成銘柄を買い揃えて運用するような手法は、効率が悪くなると思います。
これは、悲観することではないと思います。
投資家にとって、「腕の見せ所」と言えるでしょう。
今までは、実力があっても、なくても、年功序列で出世していきました。
これからの時代は、こうした年功序列では生き残れません。
年齢に関係なく、実力のある者が指揮を執るという時代です。
今は、時代の端境期なのです。
別の言い方をすれば、企業戦国時代なのです。
織田信長の時代は、名門の大名が没落していき、
豊臣秀吉のような農民が大名になりました。
今の時代も、企業の戦国時代なのです。